テニスの王子様を読み直した 好きな試合
好きな試合について書いてみる。
第3位:越前リョーマvs幸村精市(全国大会決勝シングルス1)
「ボールは分身などしない」
「ボールは決して消えたりなどしない」
これらの幸村のセリフが「お前らのやってるのはテニスじゃねーよ」と言ってるかのように感じられる。
でもサムライドライブの超展開が「いいやこの世界ではこれがテニスだ!!!!!!!!!」っていうアンサーに見えて堪らなく好きなんだ。そうだこれがテニスだ。審判もコールしてる。
立海戦が始まる前は「病気からカムバックした幸村」が印象強くて青学に負けるのちょっとかわいそうだな…とか思ってたけど、試合が始まったらどうでもよくなった。
「触覚を失いかけてる様だね」って何度読んでもテニスのセリフじゃない。
第2位:越前リョーマvs亜久津仁(都大会決勝シングルス2)
この試合が好きだという人はとても多いと思う。
ここまでのリョーマの集大成というか、主人公らしい活躍の模範例というか。
日吉戦もシチュエーション的には主人公らしさ満点だけど、亜久津戦は相手が格上だった(と思ってる)こと、亜久津がそれまでヒール感満載に描かれていたこともあってリョーマの主人公らしさが際立ってる。
この試合の二人ってメチャクチャ楽しそうで、サブタイでも触れられてたけどかなり天衣無縫してたんじゃね?って思う。
亜久津の回想も割とテンプレなんだけどそれが良い…。(新テニで亜久津の逸材設定もう一回取り上げられて本当にうれしかった…)
あと、最後に檀君の目指す先はリョーマだ、みたいなこと言ってたけど…檀君が選手として新テニで覚醒する展開はまだですか?(たぶん無い)
第1位:乾貞治vs柳蓮二(関東大会決勝シングルス2)
少なくとも旧テニを通しては最も好きな試合。
王者立海の前に2連敗して負けられない青学の命運が掛かった試合。
データを捨てた乾が死に物狂いで戦うシーンはとにかくかっこいい。
「あんな乾先輩見た事ねぇ……」の見開きは旧テニでは最も好きなシーンだ。
驚愕しながらも「ナ、ナイスファイト」と口にする桃城が良いエッセンス。
そして何より、チームが乾にエールを送る中「頑張れ乾先輩っ!!」と叫ぶリョーマ。
リョーマが誰かを叫んで応援するようなシーンは他に無い。
それだけリョーマの心が動かされたということだろう。
決着時のガッツポーズ、そして最後の乾と柳との会話の爽やかさ、全てが美しい。
関東決勝の立海戦は青学が負けてもよかったのでは?と思わなくもないけど、それぞれは好きな試合ばかりだ。